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子どもがいるから、自由に生きる。

読書感想文・永遠の0

 今年12月に公開になることもあり、『永遠の0』を読みました。特攻隊という重いテーマを取り扱っていながらも、非常に読みやすく、スラスラと読むことが出来ました。

 20代前後という若さで、この世を去る。この世を去る決意をする。これは、非常に心苦しいものだと思います。自分が同じ立場だったら、自分の子どもが同じ立場だったらと、考えるのもつらいです。ただ、だからといって彼らが今の日本人に比べて、極端に勇敢であったのかと考えると、決してそうとは言い切れないのではないか?とも思いました。その時代や環境の空気、そして上官からの権力によって、特攻という選択肢を選ばざるをえなかった。そのような人たちが大勢いたのではないでしょうか?そう考えると、特攻し、亡くなった人に対して最大の敬意を評しつつも、「昔の日本人は勇敢だった」「今の日本人はなっちゃいない」といった、昔と今を比較する一般論は、あまり意味のないことであるとも感じました。

 それと同時に、実は当時の特攻に至るまでの構造は、現代社会にもピタリと当てはまるようにも感じました。一部の企業などでは上層部が絶対的な力を持ち、従業員を徹底的に酷使しています。外から見たら「だったら辞めればばいいのに」と思いがちですが、内側からはそれができない、わからないのです。そして最終的に精神的に病むまで働く、過労死するまで働く、自殺するまで働く、という結果に結びついてしまうのです。特攻していった兵士たちは「国のため」「家族のため」色々な思いで特攻に向かっていきました。企業での過労死なども、「今まで育っててくれた親のため」「お客様に少しでもサービスをするため」という建前があります。まさに以前ブログで書いた『』ということと、同じではないでしょうか?それゆえに、思考が停止してしまい、本当に大事なこと=生き残ることを考えられなくなってしまってしまうということがあるのではないでしょうか?

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